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カーネル/削除

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この記事は、古いカーネルの削除について説明しています。

カーネルのソースの削除

新たなカーネルをインストール後、それが満足に動作しているときには、古いカーネルを削除してもかまいません。古いカーネルのソースを削除するには emerge の --depclean オプション(-cに省略可能)を使用し、(例えば sys-kernel/gentoo-sources の、)すべての旧バージョンを、または、スロット化されたパッケージの不用なバージョンを、削除することができます。

root #emerge --ask --depclean gentoo-sources

現在稼働中のカーネルのソースが削除されないよう確認してください。(アップグレードの方法は、カーネルアップグレード の記事を参照。)

カーネルのソースを保護する

新たなカーネルソースをmerge後にそのソースに切替える前でも、 --depclean を実行してしまうと現在のソースが削除されてしまいます。しかし、現在のソースが必要で(例えば、外部のカーネルモジュールを更新するために)、削除せずに残しておきたいことがあります。よって、その特定のカーネルのバージョンをあなたの world ファイルに追加しておくことで --depclean 処理から保護するのは、良い対処法です。

root #emerge --ask --noreplace gentoo-sources:3.3.8

スロットの記法には、ダッシュではなくコロンを用います。すべてのカーネルは、バージョンそれぞれがスロットになっています。

残ったカーネルを削除する

eclean-kernel の利用

app-admin/eclean-kernel は、古いカーネルの清掃/削除をするための簡単なツールです。ビルドされたカーネルのファイルも、残ったカーネルのいずれも参照しないビルドディレクトリも、削除します。

例えば最近の3つのカーネルを残すには:

root #eclean-kernel -n 3

手作業での削除

Portage システムはインストールされたファイルのみを削除するので、カーネルのビルド及びインストールの際に生成されたファイルが残ります。これらのファイルは安全に削除することができます。

  • カーネルがソースのディレクトリからビルドされる際に、ビルド過程で生成されて残るファイルで、Portage システムによって削除されないもの:
root #rm -r /usr/src/linux-3.X.Y
  • カーネルのモジュールは、カーネルのセットアップ中に /lib/modules/ 内のサブディレクトリにコピーされています:
root #rm -r /lib/modules/3.X.Y
  • /boot 内の古いファイルもまた削除可能です:
root #rm /boot/vmlinuz-3.X.Y
root #rm /boot/System.map-3.X.Y
root #rm /boot/config-3.X.Y
  • 最後に、ブートローダの設定ファイルに残された余分なエントリをすべて削除しましょう。