This is Gentoo's testing wiki. It is a non-operational environment and its textual content is outdated.
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ハンドブック:Alpha/Portage/ブランチ
1つのブランチを使う
stable
ACCEPT_KEYWORDS 変数がシステムでどのブランチを使うか定義しています。デフォルトは、たとえば alpha などの、そのシステムのアーキテクチャ用の stable ソフトウェアブランチです。
stable ブランチを使い続けることをお勧めします。しかしながら、安定性がさほど重要でない場合や管理者がバグ報告を https://bugs.gentoo.org に送って Gentoo を支援したい場合には、代わりに testing ブランチを使用することもできます。
testing
より最近のソフトウェアを使うためには、ユーザーは代わりに testing ブランチの使用を検討できます。Portage に testing ブランチを使用させるには、アーキテクチャの前に ~ を加えます。
testing ブランチはまさにその名の通りのものです - テスト中なのです。パッケージが testing ブランチにある場合、それは開発者がそのパッケージは機能すると感じているけれども未だ徹底的にはテストされていないということを意味します。testing ブランチを使用しているユーザーはパッケージのバグを初めて発見する人になる可能性があり、そのような場合には開発者にそのバグについて知らせるためにバグ報告を送信するべきです。
ただし気を付けてください; testing ブランチの使用は、安定性に関する問題、不完全なパッケージ処理(たとえば依存関係の誤り/不足)、あまりに頻繁な更新(多量のビルドにつながる)、または壊れたパッケージといったものを招くかもしれません。Gentoo の仕組みや問題の解決方法を知らないユーザーはテスト済みの stable ブランチを使い続けることをお勧めします。
たとえば alpha アーキテクチャの testing ブランチを選択するには、/etc/portage/make.conf を編集して以下のようにセットします:
/etc/portage/make.conf
testing ブランチを使用するACCEPT_KEYWORDS="~alpha"
stable から testing に変更する時には、ユーザーは大量のパッケージが更新されることに気が付くでしょう。testing ブランチに移動した後には stable ブランチへ戻るのが困難になるかもしれないことを心に留めておいてください。
stable と testing を併用する
package.accept_keywords
個々のパッケージについては testing ブランチを許可し、システムの残りの部分には stable ブランチを使うように Portage を設定することができます。これを実現するには、パッケージのカテゴリと名前を /etc/portage/package.accept_keywords に追加します。また、(同名の)ディレクトリを作成してその下のファイルにパッケージをリストアップすることも可能です。
たとえば、gnumeric で testing ブランチを使用するには:
/etc/portage/package.accept_keywords
gnumeric アプリケーションについては testing ブランチを使用するapp-office/gnumeric
特定のバージョンをテストする
testing ブランチの特定のソフトウェアバージョンをテストに使用する一方でその後のバージョンについては Portage に testing ブランチを使用してほしくない場合、そのバージョンを package.accept_keywords の場所に追加してください。この場合は = 演算子を使用します。<= 、 < 、 > あるいは >= 演算子を使ってバージョンの範囲を入力することもできます。
いかなる場合でも、バージョン情報を追加する際には演算子を使わなければなりません。バージョン情報がなければ演算子は使用できません。
以下の例では、たとえ testing ブランチであったとしても gnumeric-1.2.13 のインストールを Portage で許可しています:
/etc/portage/package.accept_keywords
特定のバージョンの選択を許可する=app-office/gnumeric-1.2.13
マスクされたパッケージ
package.unmask
Gentoo 開発者は、パッケージのアンマスクの使用をサポートしません。これを行う時には十分注意を払ってください。package.unmask や package.mask に関するサポートリクエストには回答がされないかもしれません。
パッケージが Gentoo 開発者によってマスクされており、 package.mask ファイル(デフォルトでは /usr/portage/profiles/ にあります)に書かれている理由にも関わらずユーザーがそれでもこのパッケージを使用したい場合、使いたいバージョン(通常はプロファイルの package.mask ファイルとまったく同じ1行)を /etc/portage/package.unmask ファイル(またはこれがディレクトリになっている場合はその中のファイル)に追加してください。
たとえば =net-mail/hotwayd-0.8
がマスクされている場合、まったく同じ1行を package.unmask の場所に追加することでアンマスクできます:
/etc/portage/package.unmask
特定のパッケージ/バージョンをアンマスクする=net-mail/hotwayd-0.8
/usr/portage/profiles/package.mask のエントリーにパッケージのバージョンの範囲が含まれている場合、実際に必要なバージョンのみをアンマスクする必要があります。バージョンを指定する方法については前の節をお読みください。
package.mask
Portage に、一定のパッケージや、あるパッケージの特定のバージョンを考慮しないようにさせることができます。そうするには、適切な1行を /etc/portage/package.mask の場所(そのファイル、またはそのディレクトリの中のファイルのどちらか)に追加してパッケージをマスクします。
たとえば Portage に gentoo-sources-4.9.16 よりも新しいカーネルソースをインストールさせないようにするには、package.mask の場所に以下の行を追加します:
/etc/portage/package.mask
4.9.16 よりも新しいバージョンの gentoo-sources をマスクする>sys-kernel/gentoo-sources-4.9.16